注文住宅で家を建てるということは、面倒で手間がかかり、結局高上りになるということなのでしょうか。実は決してそんなことはないのです。自分そして家族全員が生涯を送る大切な場所を、どのような空間にしていくのか、時間がたてば必要になる補修やリフォームをどのように進めていくのか、資金計画はどうするのか、こういったことを設計段階からきっちり考えて家を建てるということは、非常に創造性が求められる作業であり、それだけにうまくいけば満足度も高くなるのです。

高くなるのは注文住宅そのものよりも、趣味を反映させて高い照明器具やキッチンセットなどを取り入れたり、こだわりの家具を入れたりという感じで、少し高級感のある家具や調度品を一つ一つ積み上げると、そのような形で費用が積み上がっていくのです。インターネット上には、注文住宅を成功させるための知恵が整理されています。発注する先もハウスメーカーなのか、地元の工務店なのかによって違います。24時間換気の高断熱住宅にするのかしないのか、熱源は従来通りにするのか太陽光発電なのかそれとも都市ガスにするのか等、様々なことをチェックして決めていく必要があります。

こうした基本的なこと一つとっても建設費用だけでなく、ライフサイクルコストも大きく変わってきます。これらのことも考えたうえで、自分たちの思いを反映させた、長く満足して住める注文住宅をぜひ実現してくださいね。

注文住宅を建てると、一般的に、建売住宅よりも建設コストが高くなるといわれています。どうしても施主の注文を個別に入れこもうとすると、経済的に合理的な施工が難しくなりがちです。特殊な部材が必要だ、海外から取り寄せなければならない、他のメーカーの製品を組み合わせなければならない等、本来はまとめてモジュールとして仕入れれば安くできるところを、どうしても一点モノでの注文になってしまうからです。もちろん設計段階で設計事務所や工務店側と綿密に打ち合わせを重ねることで、こうしたことを防いだり、ある程度は納得して進めることも可能です。その代わり、自分のイメージにぴったりの家が完成したら、それはもう満足度は最高です。

ここで大事なことがあります。自分の希望を設計に反映させることは大切ですが、そのときに、補修やリフォームするときのことを考慮することを忘れないようにしてください。テレビで放映されているリフォーム番組でも分かるように、メンテナンスやリフォームしやすいように、それでいて自分たちの思いを反映させるのは、生易しいことではありません。その家に何年住むのか、家族構成はどうなっていくのか、自分たちのライフスタイルはどうか、よく考えておくことが注文住宅でよかったと思えるカギになります。

住宅は私たちにとって、一生に一度の大きな買い物です。様々な大手ハウスメーカーの建売住宅を購入するのもよいでしょう。実際には、大手、中堅、地元工務店など、たくさんのハウスメーカーがいます。建売住宅は間取りや仕様がすでに決まっていますが、建売だけでもたくさんの選択肢がありますので、それだけでも、ぴったりの住宅が見つかります。

もう一つの選択肢は注文住宅です。注文住宅とは、建築主が、自分の希望をいかして計画を立て、施工する会社や工務店と建築請負契約を結んで建築する新築住宅のことを指します。注文住宅で家を建てるということは、建売を購入するのとは根本的に違います。間取りだけでなく、デザインそのものも自分次第ですし、室内の電気設備や建築材料なども、好みやライフスタイルに合致したものを採用することができます。難しいのは図面などを参考に、竣工時の状態を理解しなければならないことです。つまり建ててみないと実際のところは分からないのがリスクです。それを除けば注文住宅で家を建てるのは、とても楽しいものです。

注文住宅で家を建てるならば、リフォームのことも考えて計画を立てることが必要です。注文住宅で家を建てることを決めると、このことを忘れがちです。家は時間がたてば経年劣化し、設備や建材などを補修したり、大幅に手を入れたりする必要が出てきます。また、ライフスタイルの変化に伴い、間取りの変更やリフォームが必要になります。つまり注文住宅で建てるときは、リフォームのことをじっくり考える必要があるのです。